真鍮表札のお手入れ方法とは?美しい状態を保つためのポイント
真鍮表札は、独特の美しい色調と経年変化による味わいが特徴です。
この経年変化を楽しむことが真鍮表札の醍醐味ですが、真鍮表札が経年変化することを事前に知らずに購入すると大変なことになる可能性も。
真鍮表札で検索すると、後に続く言葉に「劣化」・「サビ」・「デメリット」・「後悔」といったネガティブなキーワードも多くみられます。
そこで今回は、真鍮表札の購入を検討頂いているお客様に、美しい状態を保つお手入れの方法をご紹介させて頂きます。
■この記事はこんな方にオススメ
・真鍮表札の購入を考えている方
・真鍮表札のお手入れ方法が知りたい方
それではどうぞ!
真鍮表札のお手入れについて
一口に真鍮表札といっても、実はメーカーによって推奨するお手入れの仕方や頻度が異なります。
これは商品の表面に処理されているコーティングの違いが影響しているようです。
今回の記事では、福彫(ふくちょう)さんと美濃クラフトさんの真鍮表札のお手入れ方法をご紹介させて頂きます。
福彫製:真鍮表札のお手入れ方法
福彫さんの真鍮表札には、変色の進行を遅らせるために、クリアー塗装によるコーティングを行っています。
ただし、クリアー塗装は空気を完全に遮断することはできないので、変色は避けられません。
ここでは福彫さんの真鍮表札のお手入れ方法をご紹介します。
- 汚れが軽い場合
ホコリやチリ等を取り除き、乾いた柔らかい布で、傷をつけないように拭き取ります。雨上がりにすることで酸性雨による腐食を防ぐことが出来ます。 - 汚れがひどい場合
製品についている汚れを洗い流します。水で濡らした柔らかい布で傷をつけないように拭き取ります。汚れが目立つときは中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、洗剤が残らないようにしっかり水洗いした後、やわらかい布でから拭きして下さい。
■注意
※酸性洗剤・アルカリ性洗剤・シンナー・ベンジン等は、腐食の原因となる恐れがありますので使用しないでください。
※金属製のブラシ・やすり・金属タワシ・研磨剤入りのワックス等は製品表面をキズつける恐れがありますので使用しないでください。
※いずれの場合も必ず十分に水拭きをして、洗剤等が残らないようにしてください。
傷が入ってしまうと、コーティングが無い箇所から酸化が進行するので、お手入れをする際は傷を入れないように柔らかい布で拭くというのが重要ですね。
美濃クラフト製:真鍮表札のお手入れ方法
美濃クラフトさんの真鍮表札には、経年変化を緩やかにすることを目的に表面に蜜蝋ワックスが施されています。
ワックスなので、定期的なメンテナンスが必要となりますが、メンテナンスセットを手に入れやすいというメリットがあります。
美濃クラフトさんも真鍮表札は経年変化を前提として販売されています。
ここでは美濃クラフトさんの真鍮表札のお手入れ方法についてご紹介させて頂きます。
- 定期的なメンテナンスが必要です。
蜜蝋ワックスを施した商品は、月1~2回定期的に表面を研磨したり蜜蝋ワックスを塗布するなどのメンテナンスが必要になります。
また真鍮はコンクリートのアルカリ成分に弱く、設置後の当日もしくは翌日からアルカリ焼けを起こします。アルカリ焼けは研磨によって落とすことが可能です。
■取り扱い上の注意
※真鍮はキズが付きやすい素材ですので、注意が必要です。
※素手で触れると部分変色の原因になりますので、触れる際は手袋を着用してください。
※凹んだ文字部分に蜜蝋ワックスの固まりが残るとゴミが付いて緑青の発生原因になりますのでご注意ください。
※洗剤や薬品を使用しますと、変色の恐れがあります。
美濃クラフトさんでは、真鍮表札のお手入れに必要な道具が一式セットになった、真鍮メンテナンスセットが用意されています。
保護手袋や拭き取りクロス、研磨スポンジ、蜜蝋ワックスが一式入っているので、真鍮表札のメンテナンスも安心です。
この真鍮メンテナンスセットの商品ページに詳しい使い方を掲載していますので、以下よりご確認下さい。
まとめ
真鍮表札は素材の関係上、お手入れが必要です。
このことを購入前に知っておくと、買ってから後悔するということもなくなると思います。
真鍮表札は、何もしないと真っ黒に変色したり緑青が発生したりと手はかかりますが、メンテナンスをすることで味わい深い色を保つことができ、愛着も湧いてきます。
メーカーごとにコーティング処理が異なりますので、購入前にどのようなメンテナンスが必要になるか知っておくことが、表札を選ぶときのポイントになりますね。
この記事が素敵な表札に出会うきっかけになれば幸いです。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました。
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