リンクストーンが雨の日に滑る問題にスグ対策!滑り止めキットの効果を徹底解説
「玄関前のリンクストーンが雨の日に滑る。」
「リンクストーンは、滑り止め効果は付けられるのかな?」
四国化成さんで人気の舗装材リンクストーンですが、検索をしてみると雨の日に滑るというお悩みをお持ちの方が結構多いようです。
そこで今回はリンクストーン専用の滑り止め材についてご紹介させて頂きます。
■この記事はこんな方にオススメ
・リンクストーンが雨の日に滑ってお困りの方
・これからリンクストーンを施工される方(検討中の方)
それではどうぞ!
まず、リンクストーンは滑りやすいのか?
リンクストーンは、四国化成建材さんから販売されている樹脂と天然石を混ぜ合わせた舗装材です。
石に樹脂のコーティングを施すことでつるっとしたツヤのある仕上がりになります。
この「つるっとした質感」が滑りやすいという感覚につながっているのかもしれません。
滑りやすさを検証するために、リンクストーンの中でも人気のあるリンクストーンMとコンクリートの滑り抵抗係数を比較してみました。
上記の数字はどちらも四国化成さんのカタログに掲載されている数字をまとめたものです。
この湿潤状態の数値を比較すると、確かにコンクリートより抵抗係数(耐える力)が少ないですね。
このことを四国化成さんに聞くと、
確かに施工して日が浅いうちは、表面がつるつるとした仕上がりなので、多少は滑ることもあるかもしれません。
でも、スケートリンクのようにスーッと滑るわけではないです。補足すると、2年程度で表面の樹脂コーティングは薄くなっていき、自然石そのものの質感になるので滑りにくくなりますよ。
上に人が通る頻度でも変わってくるので、具体的な期間は言えませんが。
ということでした。
確かに、先ほどの数値は試験サンプルの結果なので、長年使用した状態での数値ではありませんでした。
そのため、一概に「リンクストーン=滑りやすい」というわけではないようです。
雨の日にリンクストーンが滑る場合はどうしたらいいか。
先ほどの話では、滑るというのは年月が解決してくれるとの事でした。
とはいえ、検索をされて当ページをご覧になっている方は、そんなの待っていられない!今困っている!という方が大半だと思います。
そういった要望を察してか、四国化成さんではリンクストーン用の滑り止めキットが販売されています。
こちらは超微粒砂が材料となっています。
これを既設のリンクストーンに振りかけることで、つや消しと滑り止め効果をプラスする事が出来ます。
細かい砂を全体に振りかけるので、自然な風合いを保ちつつ、快適で安全な歩行感を実現してくれるという訳です。
先ほどのように、滑り抵抗係数をコンクリートと滑り止めキットを施工したリンクストーンMで比較すると、湿潤状態でもコンクリートを上回る結果になっています。
施工方法と落とし穴
では、このつや消し&滑り止めキットはどのように施工するかというと、まず既設のリンクストーンに別売のメンテナンスコートを塗布します。
その後、メンテナンスコートが乾ききらないうちに、キットに同梱されている散布容器を使って超微粒砂を振りかけていきます。
これについて、先ほどのメーカーに方にお話しを伺うと、
つや消し&滑り止めキットは1㎡あたり50gを均一に散布しないといけないので、思っているよりも施工は大変ですよ。
大変という根拠は3つあります。
- 一か所にどさっとかけてしまうと盛り上がってしまう。
- 粒子が細かいので風で飛散しないか気を使わないといけない。
- 50g/㎡に均一に散布する感覚が難しい。
施工がうまくいかなかったために、一度リンクストーンを全部剥がした事もあるので、慣れている職人さんでないと難しいと思います…。
と、むちゃくちゃ脅されました(笑)
キットと書いているので手軽にできるかと思いましたが、そこに落とし穴があるようです。
メンテナンスコートとこのキットを合わせて買ってもお値段はリーズナブルですが、DIYをするにはいささかハードルが高そうです。
これからリンクストーンを施工するなら
先ほどのキットは施工が難しいという声もあったようで、「それなら始めからリンクストーンに混ぜ込んでしまえ。」という事で開発されたのが「SK滑り止め材」だそうです。
こちらは、リンクストーンの新設施工でしか使えません。
リンクストーンを練り混ぜているときに、こちらを均一に混ぜ合わせる事でキットと同様の効果を得る事が出来ます。
表面に塗布するのとは違い、混ぜ込むだけなので失敗するリスクが無いのは嬉しいですね。
混ぜ込む関係上、リンクストーンを塗る面積によって、混ぜ込む量も変わってきます。
ですがご安心下さい。
1ケース20袋入りですが、リンクストーンFやMを20㎡塗る場合でも、混ぜる袋の量は13袋です。
余る見込みの方が大きいです。(笑)
実は滑り止め効果も減っていく。
この滑り止めを施工するとずっと効果が続くというわけではありません。
表面部分はどうしても摩耗していきますので、滑り止め効果も徐々になくなっていきます。
そのため、メンテナンスが必要になるということは予め知っておいて頂いたほうがいいです。
まとめ
今回は、リンクストーンが雨の日に滑るという声から、「つや消し&滑り止めキット」と「SK滑り止め材」をご紹介させて頂きました。
キットはリフォーム向けですが、施工は慣れた方でないと難しい。
SK滑り止め材は、リンクストーンを新たに施工する時のみ追加が可能。
一長一短ながらも、「リンクストーンが滑る」という声に対して対応する手があるのは助かりますね。
当記事が、お客様のお悩みの解決につながれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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