LIXIL宅配ボックスKN、後付けに対応した新仕様が2024年10月発売!ポール建て&据置仕様が登場
2024年10月17日に、LIXILショールーム南港にて開催された「秋フェス2024 Face to Faceエクステリアセミナー」に参加してきました。
カーポートSCをはじめ、フェンスAA・AB、ダスクグレー色の開発エピソードなど、14時30分スタートで、17時を超える長時間のセミナーとなっておりました。(内容も充実していました。参加させて頂きありがとうございました。…誰宛の一文かは横においておきましょう。)
…とここで終わりでもいいんですが、今回のセミナーで「宅配ボックス」の新仕様について話題があったので、ご紹介させて頂きます。
・戸建て向けの宅配ボックスを後付け設置でお考えの方
売れてます!LIXILの新商品。
まず最初に、宅配ボックスの市場成長について開発担当の方から紹介がありました。
運送業界は、2017年以降成長を遂げています。
これは、急激に増加したECサイトの成長に伴うものと言われています。今後は、物流2024年問題があるため、輸送能力の低下が問題視されています。
再配達問題の解決策として、宅配ボックスが注目を浴びています。
という訳もあってか、LIXILさんでは、2024年の春に宅配ボックスが付いた「機能門柱」を大幅拡充し、計4機種のラインナップとなりました。
2018年に発売したスマート宅配ポストは、数々の賞を取得し、現在も販売しているロングセラー商品との事。
2024年春に発売した、機能門柱FFと機能門柱FKは、ボックスセットKNをセットした機能門柱。
6月には、カーポートSCのデザインコンセプトを踏襲した機能門柱FT(FTのTは「たてタイプ」)が新たにラインナップに加わりました。
メディアからも注目されているようで、2024年6月27日付の読売新聞オンラインで取り上げられたとの報告がありました。
読売新聞オンライン:「宅配ボックス」ネット通販定着で需要増…住設メーカー販売強化「戸建て住宅には必須になるだろう」
受注状況は、計画の200%以上で推移しているという驚異の数字を報告されていました。
新築着工数は毎年減少傾向の中で、宅配ボックスは受注を伸ばしているというのは、それだけ宅配ボックスが一般的になってきたという証拠ではないでしょうか?
と、今までなら思っていました。…が、
同報告の中で、LIXIL独自調べによると、宅配ボックスが設置されている戸建ては10%程度の普及との調査結果が報告されていました。
…という事は、そんな中で今期販売数を伸ばしているという事は、単純にLIXILさんの新商品がむちゃくちゃ売れているという事のようです。
余談ですが、ボックスセットKNとセットになっている(厳密には投函蓋が別仕様)のエクスポストKNは、数日前にグッドデザイン賞を受賞されたとの事。
デザイン面も高く評価されているので、結果むちゃくちゃ売れてるんですね。
2024年4月に発売したのに、もう新商品!?
そんなむちゃくちゃ売れているLIXILさんの新商品ですが、販売数が増えると上がってくるのが「お客様の声」。
その中で、後付けやリフォーム提案が出来るようにしたいという要望があったとの事で、10月に早くも新仕様が発表されました。
4月に発売して、10月に新仕様だなんて仕事が早すぎます(笑)
今回追加された仕様は「ポール建て仕様」・「据置仕様」
4月に発売されたボックスセットKN・宅配ボックスKNは「壁埋め込み仕様」のみでした。
ボックスセットKN自体は、機能門柱FFや機能門柱FKとして組み合わせて使用することが出来るため、ボックスセットKNを単独で設置するという事までは想定されていなかったようです。
で、今回はボックスセットKN・宅配ボックスKNを単独で使用出来るようにポールと据置用部材を追加ラインナップしたという流れです。
ポール建て仕様は、リフォームにも対応しやすいベース仕様もラインナップ。
ただ、重量の関係か、ベース仕様は宅配ボックスKNのみの対応なので注意が必要。
据置仕様は、従来のアンカー固定だけではなく「接着剤固定」にも対応。
DIYの後付けでも比較的簡単に設置出来るようになりました。
ただ、この据置仕様には気を付けるポイントが。
郵便ポスト部分の取出し方向は後ろ出し仕様のため、ボックスセットKNは対応出来ません。
あくまでも宅配ボックスの機能だけ追加したいというニーズに対応しているのでご注意下さい。
同じような問題ですが、ボックスセットKNも現在、郵便ポスト部分は「前入れ後出し仕様」のため、背面には取出し用のスペースが必要になります。
そちらを踏まえた計画が必要となります。
ただ、ここまで取付方法が増えてくると、かなりの現場で前入れ・前出し仕様として宅配ボックスKNを使用するケースが増えてくる可能性があります。
LIXILエクステリア総合カタログ2024-2025の264ページでは、ボックスセットKN・宅配ボックスKNは投函取出し方向は「背面取出し」として掲載されていますが、注釈を読むと「宅配ボックスKNについては、前入れ前取出しでの使用も可能です。」と記載があります。
前入れ前取出しとして使用すると、背面の取出し扉を使わないため扉機構が無駄になりもったいない状態になります。
他社メーカーでは、前入れ前出し仕様の方が構造が簡略化できるため、前入れ後出し仕様よりも価格が安く設定されています。
そのため、正式に前入れ前出し仕様が発売されれば、宅配ボックスの導入に掛かる費用も変わってくるかもしれませんね。
今後の発表に期待です。
まとめ
今回の「秋フェス2024 Face to Faceエクステリアセミナー」は、LIXILの開発秘話や宅配ボックスの新仕様の紹介など、非常に充実した内容となっていました。(実はご紹介出来ていない内容も多いので、気が向けば記事にしたいと思います。)
特に、宅配ボックス市場の成長と、LIXILの機能門柱に新たに加わった多彩なラインナップ、そして新たに追加された設置方法の詳細は、後付け設置やリフォームを検討している方々にとって嬉しい情報だったんじゃないでしょうか?
また、4月に発売した商品で10月に新仕様を発売する、というLIXILの製品開発力には驚かされました。
本記事がこれから宅配ボックスの導入を検討される方の参考になれば幸いです。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました。
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