ポスト一体型宅配ボックス×複数受取=最強?パナソニック最新モデルを実機レビュー!

パナソニックポスト一体型宅配ボックスを実機レビュー

「ネットショッピングをよく利用するから宅配ボックスはマスト!でも、種類が多すぎてどれを選べばいいのか…」というお悩みはありませんか?

ネットショッピングの普及や共働き世帯の増加に伴い、宅配ボックスを導入する家庭も増加傾向にあります。

実際、日本エクステリア工業会の2024年12月の出荷統計によると、ポストの出荷額は2億320万円(前年2億2,450万円)と減少している一方で、宅配ボックスは2億5,040万円(前年2億4,310万円)と市場が拡大しています。

これまで、ポストと宅配ボックスを別々に設置するのが一般的でしたが、スペースの確保やデザインの統一が課題となるケースもありました。

この背景から、ポストと宅配ボックスを一体化した商品の需要が高まり、ポスト単体の出荷数が減少しているのではないかと考えられます。

また、統計データには「機能門柱」という項目があり、その数字も昨年よりも大幅に増加(3億1,130万円⇒3億3,140万円)しているので、ポスト単体の設置から機能門柱にも一部シフトしている可能性があります。(データ出典元:週刊エクステリア様 第1,850号)

さて、冒頭の「宅配ボックス何にしよう問題」ですが、これから宅配ボックスの設置を検討されている方には、ポストと宅配ボックスが一体になった商品をおすすめします。

そこで今回ご紹介するのは、パナソニックの新商品 「ポスト一体型宅配ボックス」!

いやいやド直球なネーミングですが、正式名称はこれで合っているそうです。(笑)

今回は、実機をチェックしながら、使い勝手やデザイン、設置方法などを詳しくレビューします。

■本記事はこんな方におすすめ
・宅配ボックスの購入を検討している方
・郵便物と宅配物をまとめて受け取りたい方
・ファサードをスッキリさせたい方
・再配達を減らして、もっとラクに荷物を受け取りたい方
まずは商品のスペックをご紹介

商品名:パナソニック「ポスト一体型宅配ボックス」
タイプ:外構設置型
品番:CTN1221 R(L)□MH
サイズ(外径):W416×D472×H791mm
カラーバリエーション:鋳鉄ブラック、エイジングブラウン、漆喰ホワイト
価格:187,000円(税抜)※2025年2月26日時点

特徴
  • ポストと宅配ボックスが一体化
  • 前入れ・後ろ出し設計(敷地内から荷物を取り出せる)
  • 複数個の荷物を受け取れる(宅配物の上下2段+郵便スペース)
  • 暗証番号式のプッシュボタン錠で鍵が不要
  • 設置方法が選べる(埋め込み or 据え置き)
実機レビュー
デザインと質感

今回のサンプル品は据え置き施工用ベースを装着した状態サンプル品のため、天面と側面に穴が開いていますが、実際の商品には穴は開いていません。

最初に見た感想は「シンプルなデザイン」という印象。

配達側には化粧扉が採用されているため、ごちゃつきがちな操作部が道路側から見えない設計になっています。

操作部が見えないことで、一目では宅配ボックスが使用中か判断できない状態になるため、家主の不在を外部に知られずに済みます。

また、化粧扉には他にも「ホコリがつきにくい」というメリットがあります。

本商品は前入れ・後ろ出しという性質上、化粧扉側が道路に面して設置されるケースが多くなります。

そのため、砂埃を化粧扉でカバーすることで、長くキレイな状態を保つことが出来ます。(化粧扉は汚れますが…)

正面からのぱっと見ではわかりにくいですが、化粧扉には取っ手代わりにもなるテーパーデザインを採用。

化粧扉は取手としても機能するテーパー形状

扉を開けやすくなるだけではなく、デザイン面でも高級感をアップさせてくれます。

配達員さんにもわかりやすいアイコンシールが貼っているので、扉の開き方向に迷わなくて済むのもポイント。

開き方向がわかりやすいシンプルなデザインのアイコンシールが貼ってある

化粧扉を開けた内側には防水のパッキンが使用されているので、防水面でもしっかりと考慮されています。

化粧扉の内側には防水としてスポンジパッキンが使用されている

化粧扉だけでどれだけ書くんだという感じですね(笑)

収納力

大型郵便物が受取可能なポストに複数受取が可能な宅配ボックスをセット

カタログではポスト部は厚さ7cmまでの郵便物が受け取りOKとの事でした…が、これは結構押し込み方にコツが必要だと感じました。

ポスト部部はパケモの技術が使用されている

実際に投函してみると、フラップが引っかかり奥に進みません。

斜め上にエイヤと押し込めば入りますが、無理やり押し込むと箱の破損などで後でクレームになる可能性があることから、配達員さんによってはポスト下の宅配ボックス側に投函されるような運用もあり得そうと感じました。

独立したフラップで、抜き取りを防止

また、宅配物上段は350ml缶ビール1ケースor10kgのお米が1袋入るサイズとなっています。

缶ビールケースは棚板に貼ってある赤いガイドラインとぴったり重なる位置になるため、操作部と反対側に寄せて入れないとドアが閉まりませんでした。

受け取り可能サイズのガイドシールを超えないように注意が必要写真で使用している段ボールのサイズは「200×277×114mm」でぎりぎり60サイズ。上段では高さ横幅ともにぴったりでした。

無理をすれば閉められると思いますが、取り出し扉側が変形する可能性もあるので、これも配達員さんによっては諦められる要因になるかと。

宅配部下段は上段の倍の量(350ml缶ビール2ケースor10kgのお米が2袋入るサイズ)を収納することが出来ます。

10kgのお米が2つ受け取れるサイズ

下段の宅配ボックスはたっぷり受取可能

しかし、上段と同じく缶ビールの配達は宅配ボックス内部の奥行にやや難ありといった感じです。

とはいえ、ビールやお米などの重量のある食料品は、「宅配ボックスではなく時間指定で直接玄関で受け取りたい」、「重いものを宅配ボックスから玄関まで移動するのは大変」という方が多いと思いますので、あくまでもこういうサイズのものが収納できるという参考程度にとどめておいて頂く方が良いかと思います。

色々ネガティブ?なことも書きましたが、大型郵便物を3つまで受け取れる大容量ポストに、複数受取が可能な宅配ボックスが一体となっている商品は市場に少ないので、これから宅配ボックスを考える候補には十分な性能だと感じました。

※今回撮影したのがサンプル品だったので、もしかしたらmm単位でサイズが異なる可能性も否めませんが、検証が出来ないのでとりあえず見たままでお伝えさせて頂きます。(パナソニックさんすいません💦)

使い勝手

例えば私が配達する側だとすると、まず便利だと感じたのが施錠機構。

中に配達物を入れて、ツマミをカチャリとスライドするだけでロックは完了。

化粧扉の裏側にハンコを入れるスペースがあるので、ここでハンコを押せば配達完了といった感じで、配達方法がシンプルでわかりやすい。

印鑑を置く場所は設定あり。押印機能は搭載されていない

パナソニックで従来販売されている宅配ボックスのコンボシリーズでは伝票を差し込んでボタンを押せばロックと捺印が同時に完了するというシステムを採用していますが、本商品ではシンプルに施錠機構と押印を分離。

操作部を簡略化することで故障率の低下につながるとともに、使う人のことを考えた設計になっています。

また、住人側のことを考えた設計もニクイ。

取り出し扉は便利なプッシュ錠タイプ。取り出しのためにわざわざ鍵を家から取りに行く手間が省けます。

解除はプッシュボタン錠

解除番号の変更方法は購入者のみわかる仕様

取り出し扉を1枚開けるだけでポストも宅配ボックスもまとめて取出しが可能なので、日々の開ける頻度を考えるとこういう細かい所に気を配っているのは嬉しいですね。

取り出しは全て背面から

箱の傷みはご愛敬

ちなみに、このプッシュ錠は前面のロックと連動しているので、取り出し時にロックを解除すると前面のロックも同時に解除される仕組みになっています。

解錠して扉を開けると配達側の施錠レバーが連動して解錠されます。

なので、「宅配物を取り出した後に、前面のロックを解除し忘れて受け取れなかった…」という事にもなりません。

こういう機能はカタログでは明記していないメーカーもあるので、ちゃんとチラシに記載されている点は好印象です。(何目線?)

設置方法

用意されている設置方法は「埋め込み設置」と「据え置き設置」の2タイプ。

パナソニックポスト一体型宅配ボックスの設置方法は2パターン

埋め込み設置は、埋込枠の用意が不要なので、部材の手配漏れという心配もありません。

また、追加費用が発生しないという事からも、思っていた予算とは違った…という事にもなりません。

なお、埋め込み設置は門塀などへの埋め込みを想定しています。

家屋の壁面には埋め込めないのでご注意下さい。

据え置き設置については、別売の据え置き施工用ベースを使用する事で対応可能な設置方法。

据え置き設置には据置用施工ベースが必要

据え置き施工用ベースの品番を調べると、コンボミドルの据え置き施工用ベースと同型番という事が判明。

ということで、このベースセットの固定方法は「アンカー固定」となっています。

DIYで、台座内にレンガやブロックを詰めて簡易設置という方法には対応していないので注意が必要です。

据え置き設置の場合は、玄関ポーチ周りに設置を検討されるケースも多いと思うので、本商品が「前入れ・後出し」であること、「アンカー固定」であることを加味した上で検討をおすすめします。

特に玄関ポーチにはタイルを使用されている事が多いので、アンカー固定は専用の工具を用いらないとタイルの破損にもつながる可能性があるので、施工はプロに依頼されることをおすすめします。

また、据置設置の場合は、本体横には棚板を固定するためのビスが見えるという事は予め知っておいた方がいいかもしれません。

側面は棚板を固定しているビスが見える構造ちなみに棚板も高耐食溶融めっき鋼板を使用しているので、しっかりとした作りになっています。

棚板は厚みのある鋼板製

この商品のメリット・デメリットは?

ポイントをまとめました!

メリット

✅ 郵便物も宅配物も一括で受け取れる
✅ 宅配物は複数受取に対応
✅ 再配達の手間を削減できる
✅ 暗証番号式で鍵不要

デメリット

❌ 設置には工事が必要
❌ 設置方法が少ない
❌ 希望小売価格が税別170,000円とやや高め(とはいえ、同等性能のLIXILボックスセットKNアルミカラーの定価は193,000円税別なので割安感あり。)
❌ 前入れ・後出ししか選択肢がない
❌ カラーが3色しかない

~ 余談 ~
「デメリットの方が多い?」と思われる方もいるかもしれませんが、店長が頑張って見つけた難くせのようなものと思って頂ければ幸いです。
今回取り上げた「ポスト一体型宅配ボックス」は、もともとパナソニックとミサワホームの間で販売されていた商品を一般向けに展開したものですが、まだカタログには掲載されていません。
そのため、流通量が多くなるにつれてバリエーションの展開も増えてくるかもしれませんね。
この商品はこんな人におすすめ!

先ほどのデメリットを見ると、じゃあこの商品はカイじゃないの?と感じるかもしれません。

もちろんそんなことはありませんのでご安心下さい!

今回ご紹介した「ポスト一体型宅配ボックス」は改めてこんな方におすすめです。

  • 新築・リフォームで宅配ボックスを検討中の方
  • 外構に馴染むデザインの宅配ボックスが欲しい方
  • なるべく外観をスッキリさせたい方
  • 前入れ・後出しのポスト一体型宅配ボックスをお探しの方
  • 複数受取に対応した宅配ボックスをお探しの方

こうやって書き出してみると、本商品をおすすめしない方は、

  • 「前入れ・前出し」の宅配ボックスをお探しの方
  • 後付けでDIY設置をお考えの方
  • 木調色の宅配ボックスが欲しい方
  • ポストの機能は不要で、宅配ボックスだけ欲しい方

くらいではないかと思います。

そのため、宅配ボックスをご検討頂いている多くの方におすすめ出来る商品となっています!

まとめ

パナソニックの「ポスト一体型宅配ボックス」は、郵便と宅配の両方をスムーズに受け取れる便利なアイテムです。

限られたスペースを有効活用しつつ、ファサード周りをすっきりさせたい方には特におすすめです。

前入れ・後ろ出し設計により、敷地内で荷物を取り出せる安心感も魅力的。

さらに、暗証番号式のプッシュボタン錠を採用しているため、鍵を持ち歩く必要がなく、セキュリティ面も充実しています。

複数の荷物を受け取れる大容量設計や、埋め込み・据え置きの2種類の設置方法から選べる点も、本商品の大きな特徴です。

新築・リフォームを検討している方、宅配物を複数受取したい方にはピッタリのアイテムではないでしょうか。

当店で取り扱い中ですので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

本記事がお客様の宅配ボックス選びの参考になれば幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

今回ご紹介した商品
パナソニック ポスト一体型宅配ボックス 埋め込み設置 アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型宅配ボックス 外構設置型タイプ(埋め込み設置)CTN1221R(L)□MH
パナソニック ポスト一体型宅配ボックス 据え置き設置 アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型宅配ボックス 外構設置型タイプ 据え置き施工用ベースセット CTN1221R(L)□MH

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