LIXILがIoT宅配ボックスによる実証プロジェクトを実施中! 中間結果では再配達率が41%から16%に減少!!
通販の市場拡大に伴って依然として人気の宅配ボックスですが、様々なメーカーにて宅配ボックスの有効性を示すために、日々実証実験が行われています。
当ブログでも、以前パナソニックの実証実験について取り上げさせて頂いておりました。
今回は、LIXILが東京と江東区・江戸川区で行っているIoTを用いた宅配ボックスの実証実験をご紹介させて頂きます。
宅配ボックスにIoTの機能をつけると…
おさらいとして、記事中に使用している「IoT」とは一般的に以下の仕組みを指します。
モノのインターネット(物のインターネット、英語: Internet of Things:IoT)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
LIXILの宅配ボックスで言えば、荷受け通知や荷受けした品物の取出しメッセージの配信や、一部機種では集荷機能、カメラ機能で荷物を見守りができます。
全て宅配ボックスをインターネット回線に接続する事で行える機能となっています。
未来来てますね。(^^♪
中間結果では、再配達率が41%から16%に減少
さて、そんなIoT機能のついた宅配ボックスの実証実験ですが、中間結果では再配達率が41%から16%に減少した事が報告されていました。
期間中、約141時間の宅配事業者の労働時間削減、約301kgのCO₂削減になったとのことです。
再配達を削減すると、ドライバーだけではなく環境にも優しいですね。
IoT機能の使用頻度が高いほど再配達削減に貢献
約8割のユーザーが、スマートフォンでの宅配ボックスの操作や荷物の状態確認などIoT機能について便利さを感じているようです。
IoT機能の満足度について項目別にみると、「スマートフォンでの荷受け通知」(83.7%)、「荷物の投函・取り出しなどの履歴確認」(75.5%)といった機能が特に高く、荷受け通知、投函・取り出しの履歴確認、録画などのIoT機能を頻繁に使用したユーザーほど、再配達削減に貢献(再配達率10%)している傾向にあるようです。
IoT機能を頻繁に使用するユーザーは再配達率が10%にまで減少。
配達に対して意識する回数が多いほど、再配達率が大きく減少する傾向にあるようです。
宅配ボックスに「IoT」は新たな定番スタイルになるか?
宅配ボックスの実証実験は数あれど、今回のIoTを用いた宅配ボックスの実証実験というのは珍しいかと思います。
宅配ボックスにより、再配達率が大きく減少しているのは、どのメーカーも同じですが、IoT機能をよく利用する人ほど再配達率が下がる傾向にあるというのは、今回の実験で初めて提示されたように感じました。
課題としては、IoTの機能を持たせるために、宅配ボックスを設置する際に100Vの電源工事が必要になるという事。
LIXILのリンクスボックスは電池式のため、大掛かりな電源工事は不要ですが、IoTの機能が一部に制限されます。
IoTと宅配ボックスに興味がある方は、新築時に電源線を仕込んでおくと、後々設置できる商品が制限される事もないので安心ですね。
それでは本日もありがとうございました。
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■LIXIL:スマート宅配ポスト
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